屋上付きの注文住宅を建てるメリット・デメリットについて解説!
注文住宅の醍醐味は、自由度の高い家づくりができることでしょう。たとえば、屋上を設けたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、そもそも屋上を設けられるのか、注意点があるのかなど気になるポイントもあります。そこで今回は、屋上付き注文住宅のメリット・デメリットについて解説します。
屋上付きの注文住宅を建てるメリット
せっかく注文住宅を建てるなら、理想を盛り込んだ住まいにしたいと考えるものです。
しかし、大半の方は住宅ローンを組んで家と土地を購入します。つまり、ローンの借入額と自己資金の合計額によって予算が決まりまるのです。
予算がある以上、すべての希望を叶えることはむずかしく、時には何かを我慢しなければならないこともあるでしょう。たとえば都会で家を建てる場合、土地の広さに制限があって庭を設けられないケースがあります。
そこでおすすめなのが、屋上付きの注文住宅にするという選択です。屋根の部分の平らにして、屋上を作ることでさまざまなメリットがあります。
まず、屋上をアウトドアリビングとして活用できることです。ビニールプールを楽ししたり、BBQをしたり、ドッグランとして活用したりすることができます。庭がなくても屋上を設けることで、趣味や遊びの楽しめる場所になるのです。
また、屋上の場合、子どもやペットが道路に飛び出す心配がない、人目を気にする必要がないといった点もメリットのひとつです。屋上で遊ぶ場合は家の一部で遊んでいるのと同じであるため、公園に行くときのように常に守っておく必要もないでしょう。
また、一戸建ての場合、室内の一部またはベランダに洗濯を干すスペースを設けるのが一般的です。
しかし、洗濯スペースの確保が充分にできないケースがあり、シーツや布団を干す場所がないこともあります。しかし屋上があれば、人目を気にせず、さらに広いスペースを使って気持ちよく洗濯物を干せます。
そのほか、屋上は延床面積に含まれないのもメリットでしょう。容積率を気にすることなく生活空間を広げられるため、狭い土地にとっては有効的な活用方法なのです。
屋上付きの注文住宅を建てるデメリット
魅力の多い屋上付き注文住宅ですが、デメリットもあります。まず、フラットルーフの形になるため、室内に熱気が伝わりやすくなることです。さらにフラットルーフは防水工事を入念にしなければなりません。
とくに屋上を採用する場合、一般的なフラットルーフよりも複雑な排水・防水工事が必要です。そのため、屋上を設置するだけで200万円ほどの追加費用がかかります。初期費用も高額ですが、メンテナンスコストがかかることもデメリットでしょう。
屋上は防水シートの交換を15年ごとに行う必要があり、全面的な補修になるとメンテナンス代だけで100万円ほどかかります。屋上はメリットが多いですが、お金のかかる設備であることがデメリットだといえるでしょう。
また、屋上の計上によっては太陽光パネルと設置できない、掃除箇所が増えるなどもデメリットだといえます。そのほか、転落の危険がゼロではないこともデメリットです。
屋上付きの注文住宅を建てる際の注意点
せっかくお金をかけて屋上を作るなら、後悔のないようにしたいものでしょう。屋上付き注文住宅を建てる際は、まず屋上への動線に注意することをおすすめします。
たとえば、屋上でBBQをする予定なら、キッチンからすぐに屋上にアクセスできる動線にしましょう。キッチンから寝室を通って屋上にアクセスしなければならないなど、動線が悪いと使わなくなってしまう可能性があります。
また、屋上は落下の危険があります。法律上手すりの高さは1.1m以上とされていますが、子どもがふざけて登ってしまうと転落の危険がある高さです。屋上を手すりの形状にせず、高い壁で囲うと転落を防止できます。
さらに、屋上に開放感を求める人が多いですが、周囲を見渡せる設計にすると、反対に周囲からも屋上が見えるということです。開放感よりも人目が気になって、屋上を使わなくなるケースがあるため、何を優先したいか慎重に考えましょう。
そのほか、屋上に使用する床材や手すりの素材は、メンテナンスの手間がかからないものがおすすめです。
ウッドデッキを採用するのもいいですが、木は定期的なメンテナンスが必要になります。メンテナンスをしてでも採用するのか、手入れがあまり必要ないタイルを採用するにか慎重に検討しましょう。
まとめ
注文住宅で屋上を採用する場合、メリットもあればデメリットもあります。メリットとしては、アウトドアリビングとして活用できることや、洗濯物を干すスペースとして使えることでしょう。
しかし、設置とメンテナンスに高額な費用がかかる、転落する可能性がゼロではないといった点がデメリットとして挙げられます。
よい点と悪い点の両方を比較し、住みに対して何を求めるかによって屋上の採用を検討するのがおすすめです。また屋上を採用する場合は、屋上までの導線や転落対策を考えるの必要があります。