注文住宅の塗り壁には漆喰がおすすめ?漆喰を使うメリットとは

公開日:2022/07/15  最終更新日:2022/07/28

塗り壁

漆喰というと、何となく古い家をイメージしませんか?実は漆喰には約5,000年もの歴史があり、ピラミッドや古代ギリシャ・ローマの建築物にも使われていた実績があります。そして、現代でもそのよさが見直され、塗り壁に取り入れる住宅が増えつつあるのです。ここでは、注文住宅の塗り壁に漆喰を使うメリットを詳しくお伝えします。

塗り壁にもさまざまな種類が存在する

漆喰のメリットについて触れる前に、実際に使われている塗り壁の種類についてひと通り見ていきましょう。ここでは、それぞれの塗り壁の種類と特徴についてまとめています。

土壁

文字通り、土でできた壁です。土壁以外に塗壁・京壁・左官壁とも呼ばれています。混ぜられた砂や土の成分などによって肌触りや質感、そして色が変わるため、ザラザラしたものもあればツルツルしたものもあるのが特徴です。

すべての材料が自然由来のため、住む人や地球環境にも優しい壁といえます。また、土でできているので調湿作用・蓄熱作用・防音作用・防火作用にも優れています。

砂壁

色の付いた砂を糊で練り、壁に上塗りさせたものが砂壁です。土壁とは違い、砂石や天然砂のほかに色ガラス粉や勤続粉、珪藻土、貝殻粉などが混ぜられています。手で触るとポロポロ崩れてくるのが特徴です。主な原料が無機質な不燃性物質のため防火性に優れ、消臭効果や調湿性などにも優れています。

プラスター壁

見た目が漆喰にそっくりなので、西洋漆喰とも呼ばれています。原料は鉱物質の粉末を水で練ったもので、石膏(プラスター)や石灰を用いており、白く輝くのが特徴です。なお、骨折した時にはめるギプスも、同じ成分が使われています。乾燥にともなう収縮がほとんどないため、壁面にひび割れが生じにくく、防火・耐火性も高いです。

珪藻土壁

湖または海に住むプランクトンの市街が溜まり、化石となった堆積物が珪藻土です。耐火性や断熱性に優れているため、昔から七輪にも使われてきました。また、吸放質性能や脱臭性能もあるため、ダニやカビの発生も防げます。なお、固まることで表面がボロボロになってしまうため、合成樹脂やセメント、石灰、粘土などを骨材として混ぜているのです。

なぜ漆喰がおすすめなのか

ほかの塗り壁の種類や特徴が分かってきたところで、いよいよ「なぜ漆喰がおすすめなのか?」というポイントについてお伝えしていきます。

シックハウス症候群を予防!?

近年注目されがちな問題であるシックハウス症候群は、トルエンやホルムアルデヒドといった、揮発性有機化合物(VOC)が原因となります。しかし、漆喰にはVOCを分解する働きがあるとされており、シックハウス症候群を予防する効果が期待できます。なぜなら、漆喰は硬化する際に空気中の炭酸ガスを吸うため、炭酸ガスに含まれるVOCも一緒に吸収するからです。

カビや雑菌の繁殖を防げる

漆喰は強アルカリ性です。強いアルカリ性の空間では、雑菌やカビが繁殖しづらく、消臭効果もあるのです。その結果、アトピーや喘息の悪化を防ぎ、そこに住まう人をより健康にしてくれます。

断熱や調湿、消火性などに優れる

漆喰の主な成分は、消石灰です。石が主成分のため、防火性に優れています。また、漆喰は左官仕上げという重ね塗りをする際に使用されるため、保湿・遮音・断熱・調湿などの機能も得られるのです。

高級感がありメンテナンスの手間が省ける

漆喰はビニールクロスでは到底出せないような高級感があるので、美しい見た目を楽しめます。また、漆喰はゆっくり時間をかけて固まっていくので、耐用年数が非常に長いです。そのため高級感があるうえに、メンテナンスの手間が省けるといったメリットがあります。

漆喰は高い分メリットも多い

残念ながら、漆喰はほかの塗り壁と比べると、高くなってしまいがちです。しかし、その分メリットも多いので、利用する価値があるといえます。

なぜ漆喰は高くなってしまうの?

漆喰が高くなってしまう理由は、いくつかあります。まず1つ目は、材料費自体が高いことです。漆喰は自然素材を利用するため、ビニールクロスのように量産できません。そのため、必然的に値段が上がってしまいます。

そして2つ目は、下地づくりが必要な点です。漆喰を塗るための下地をしっかり作っておかないと、仕上がりに影響が出てしまいます。そして最後の3つ目は、工期の日数がかかることです。このことから、どうしても漆喰は高くなってしまいます。

石膏ボードの登場で昔よりは安い

近年では石膏ボードの登場により、漆喰の値段は大幅に下がりました。というのも、現在では石膏ボードのうえに1mm~2mmという薄さで漆喰を塗って仕上げるため、左官屋さんと呼ばれる職人なら誰でも塗れるようになったのです。そのため作業工程が減り、より短時間で簡単に漆喰の壁を実現できるようになりました。

漆喰のメリットについて

漆喰のメリットとして、まず時間が経っても劣化しないことが挙げられます。ビニールクロスにありがちな、経年劣化による黄ばみなどがありません。また「漆喰=和風」というイメージもありますが、実際には洋風の家にも合うため和洋問わず使用できます。ほかにも調湿性能や防火性、抗菌性に優れているため、健康的で災害にも強い家になるのです。

まとめ

日本の住宅は、平均寿命わずか30年と囁かれています。その秘密はリーズナブルな建材に頼った結果、建材を貼り合わせる化学合成接着剤が約30年で劣化してしまうことなのです。一方、漆喰を用いると化学合成接着剤を使用する必要がなく、海藻のぎんなん草など自然由来の素材を接着剤として使用できます。そのため漆喰は寿命が長く、なおかつ人に優しい家づくりに有効なのです。注文住宅の塗り壁として、ぜひ検討してみましょう。

 

おすすめ関連記事

検索

【その他】一宮市の注文住宅メーカー一覧

【NEW】新着情報

注文住宅を購入する場合、まずは家を建てる土地を探さなくてはいけません。家の外観や間取りにこだわったとしても、土地の広さや周辺環境に不満があれば、理想通りの家にはならないでしょう。そこで今回は
続きを読む
ALCは、1920年代にスウェーデンにて開発された建材で、オランダやドイツを含む、ヨーロッパを中心に世界で広く発展しました。現在では、日本を含む世界約40か国で使用されています。この記事では
続きを読む
漆喰というと、何となく古い家をイメージしませんか?実は漆喰には約5,000年もの歴史があり、ピラミッドや古代ギリシャ・ローマの建築物にも使われていた実績があります。そして、現代でもそのよさが
続きを読む