注文住宅に防音室を設けるメリット・デメリットについて解説!
注文住宅を建てる際、防音室を設けたいと考える人もいるのではないでしょうか。防音室があると、楽器の練習ができたり音楽や映画を楽しめたりするのです。また、外部からの音を遮断することも可能です。この記事では、注文住宅に防音室を設けたいと考えている人に向けて、メリットとデメリットや注意するべきポイントを紹介します。
注文住宅に防音室を設けるメリット
まずは、注文住宅に防音室を設けるメリットについて見ていきましょう。
音楽や映画が楽しめる
音楽を聴いたり映画を鑑賞したりする際に、音を気にしてしまう人も多いでしょう。防音室を設けると、気兼ねなく快適な時間を過ごせるようになります。日常的に音楽や映画を楽しみたい人にとっては大きなメリットといえるでしょう。
楽器の練習ができる
自宅で楽器の練習をする人もいるでしょう。ピアノやギター、ドラムなどの楽器を演奏したいが、近所迷惑になるのではないかと気になってしまうものです。楽器の音は、近隣住民との騒音トラブルにつながりやすいのです。防音室を設けることで、音漏れしなくなるので遠慮することなく練習できるでしょう。カラオケの練習も可能になります。
在宅ワークができる
最近では、自宅で仕事をする人も増えています。電話や会議などの際は、普段よりも声が大きくなるでしょう。戸建ならば近所迷惑にはなりませんが、家族にとってはうるさいと感じてしまうかもしれません。また、仕事の内容を聞かれたくないという人もいるでしょう。防音室を設けると、自分だけでなく家族のためにも役立つのです。
静かな空間が作れる
防音室は、音漏れを防ぐだけでなく、外部からの音を遮断できる効果もあります。勉強に集中したり、読書を楽しんだりするために防音室を設ける人もいます。また、睡眠環境をよくするために寝室として活用するなど、さまざまな使い方ができるのです。
注文住宅に防音室を設けるデメリット
防音室を設けると多くのメリットがありますが、デメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。
設置に費用がかかる
注文住宅に防音室を設けるには、使用目的によって費用が異なりますが、200万から500万円程度かかるといわれています。気密性の高い素材を使うことになるので費用が高くなるのです。費用を抑えてしまうと、防音の性能が落ちてしまい、防音室を設けた意味がなくなってしまいます。使用目的や面積を考慮しながら、見積もりをとり、無理のない範囲で計画を立てましょう。
部屋が狭くなる
防音性能を持った部屋は、壁が厚く天井が低くなる傾向があるため、狭くなります。工事をすると、元の部屋よりも狭くなってしまうのです。狭くなることで、生活しにくくなってしまう可能性があります。
部屋が暑くなる
防音室は、気密性を重視するので、一般的な部屋に比べると通気性が悪くなります。そのため、夏は熱がこもりやすくなってしまうのです。防音室を設けるには、空調設備も考えなくてはいけません。しかし、防音室に設置可能な空調設備は、種類が限られています。夏場も快適に過ごすためには、空調設備も重視し暑さ対策をしなくてはいけないのです。
防音室をつくる際に注意するべきポイント
注文住宅に防音室を設けるためには、注意するべきポイントがあります。防音室を設けることを検討している人は参考にしてください。失敗しないためにも、事前に注意するべきポイントを理解しておくことが大切です。
実績のある業者を選ぶ
防音室をつくるには、実績のある業者を選ぶことが重要です。実績が豊富な業者でないと満足のいく仕上がりにはならない可能性があります。防音の効果を高めるために追加で工事をしなくてはいけなくなり、余計な費用がかかってしまうのです。業者選びの際には、費用面だけでなく、専門的な知識と実績があるのかどうか確認することも重要です。
仕様書の内容を確認する
防音室を設けたが、実際に使用したら効果がなかったというケースもあります。業者に確認しても、契約にないと受け入れてくれない可能性があります。そのため、防音室を設ける際には、仕様書の内容をしっかり確認しましょう。どのような防音効果があるのか説明を受け、疑問や不明な点は事前に必ず確認してください。
使用目的を明確にする
防音室を設ける目的は、人によってさまざまです。使用目的を明確にし、必要な広さを設計しなくてはいけません。防音室の壁や床は一般的な部屋より厚くなるため、部屋が狭くなってしまいます。大きい楽器などを設置する場合には、充分なスペースが確保できるのか確認しておかなくてはいけません。
まとめ
防音室は、音楽や映画を楽しめたり、在宅ワークをしたりするなどさまざまな活用方法があります。外からの騒音に悩まされることもなくなります。しかし、防音室を設けるには、費用がかかることを理解しておかなくてはいけません。防音の性能や空調設備に注意しながら、慎重に計画を立てるようにしましょう。また、防音室を設置した経験が豊富な業者に依頼することが重要です。